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猛毒ソウシハギ食べちゃった。どうなる?
結果的に言うと死にます。
それはどういうことかと言うと、ソウシハギの内臓にはフグ毒の数十倍ともいわれるパリトキシンという毒を有するという事から注意の必要な魚です。
パリトキシンはフグのテトロドトキシンの70倍と言われていて、その毒を飲んでしまった場合、発症までの時間は、3~36時間。
主な症状は横紋筋融解症による筋肉痛、CPK,GOT,GPT の上昇、尿の変色(茶褐色)、麻痺・痙攣など。重症の場合、呼吸困難、不整脈、ショックや腎障害。
人間の心臓の冠状動脈に対して極度の収縮作用があり、それが人に対する致死原因になると言われています。余談ですがこのパリトキシンはハワイの先住民族では、矢毒として用いられていたそうです。
ということでパトリキシンを飲んでしまうと、結果的に死んでしまいます。
話題になっているニュース
最近、世間で話題のソウシハギ販売問題。カワハギと間違えたのか猛毒のソウシハギがスーパーに陳列し販売してしまったというニュースが飛び込んできました。そのニュースがこちら。
ソウシハギを食べたのに生きていた
このニュースで取り上げられた猛毒ソウシハギ販売問題ですが実は、もう消費者が鍋で食べていたということです。普通でしたら死んでしまうことですが・・・
食べたと連絡があったそうです。また毒の潜伏期間を過ぎているので、パリトキシンによる中毒死は免れたようです。本当に不幸中の幸いというか、死ななくてよかったなと思います。
なぜ、ソウシハギを食べて大丈夫だったのか?
ソウシハギを食べたご家族の男性は内臓ごと食べたのに、なぜ毒死しなかったのか?三重県医療保健部の担当者は、ハフポスト日本版の、取材に以下のように答えたみたいです。
「ソウシハギは生まれたときから毒があるわけではなく、エサから毒を体内に濃縮します。個体差があるので、今回は幸運なケースだったのかもしれません」
本当に幸運の持ち主だとおもいます。とにかく無事でよかったですね。
パリトキシンを解毒する方法
現在は、パリトキシンを解毒する方法はないようです。という事は、やっぱり基本的には死んでしまうようです。これほど危険な猛毒であるのなら解毒剤ぐらいあってほしいのは私だけでしょうか・・・
今後の課題
漁師やスーパーの人でも、サカナ君みたいに全ての魚の特徴を熟知しているわけではないので、見落としもあるようです・・・そのため、世間では今後、魚に関わる人は適度に研修を行ったほうが良いのでは?との声が上がっているようです。